「光子産業高地都市」を目指す蘇州市で2023中国(蘇州)世界光子産業発展大会が幕を開いた

2023中国(蘇州)世界光子産業発展大会が5月30日、獅山国際会議センターで開幕した。「光領万物、賦能未来（光子で万物をリード　未来に活力を与え）」をテーマにし、３日間にわたる今回の大会は蘇州市政府、中国光学工学学会が主催するものであり、光子分野の国内外の専門家や学者、業界のエリート、企業の代表が一堂に会し、科学技術発展のフロンティアについて共に話し、光子産業の未来を共にはかる。

大会で、蘇州市政府と中国光学工学学会は戦略協力協議に調印し、中国光学工学学会長江デルタ事業本部、光子技術協同革新センター、国際光子産業革新連盟などを共同で設立し、世界光子産業のハイエンド資源の集積を加速し、コア技術の難関突破を共同で推進する。現場で、太湖光子センター基礎プロセスと公共サービスプラットフォームの建設がスタートし、太湖光子センターの建設が加速した。蘇州光子産業の発展路線図について意見が公表され、蘇州光子産業発展のために重要な参考となる。中国光学工学学会蘇州光子技術協同革新センターの第1陣のプロジェクトが契約を結んだ。蘇州市虎丘区は太湖光子センターを中心にプロモーションを行った。

また、大会では3つの光子産業革新プラットフォームが除幕された。南京大学と業界のトップ企業は協力して先進測定融合発展センターを設立し、蘇州大学と業界のトップ企業は協力して海洋情報技術と装備産業連盟を設立し、蘇州科技大学と業界のトップ企業は協力して太湖光子センター先端技術研究所を設立し、光子分野の産学研の一体化発展をさらに推進した。現場で中国科学技術協会2023年度光子分野15の重大科学技術課題が発表され、オリジナルで先導的な課題とコア技術課題に焦点を当て、基礎研究と応用研究の相互促進、良好な相互作用を推進した。24件の重点プロジェクトが集中契約した。大会の前に、出席した指導者やゲストたちは製品展示会を見学した。

ディスプレイからデータ通信まで、スマート端末からスパコンまで、光子技術はあらゆる産業に活力を与え、促進している。現在、光子産業は通信、チップ、コンピューティング、ストレージ、ディスプレイなどの複数の重要な分野に及んでいる。光子産業はハイエンド製造業の中心であり、未来情報産業の礎であり、「21世紀は光子世紀」というのは業界の共通認識となっている。光電子情報産業は幅広く応用される戦略的ハイテク産業であり、我が国が率先してブレークスルーを遂げる条件が揃っているハイテク産業でもある。当面、この「少数で肝要」な分野に焦点を当て、蘇州市は率先して発展を加速させ、全国屈指の「光子産業高地都市」を作ることに力を尽くしている。

2022年8月18日、蘇州市は光子産業に大いに投資することを正式に公表し、太湖光子センターの建設を開始し、中国光子産業の新たな高地を目指し、光子産業を蘇州市16の産業革新クラスターの1つに組み入れた。ここ数年、蘇州市は光子産業に積極的に配置し、G60科学技術イノベーション回廊レーザー産業連盟の設立を主導し、イノベーションチェーン、産業チェーン、資金チェーン、人材チェーンを全力で貫通させ、光製造、光通信、光ファイバーセンサー、光動力医学、光学ディスプレイなどの産業分野に焦点を当て、光子の発生、伝送、制御、受信という光子産業チェーンを初歩的に形成した。

蘇州市工業と情報化局によると、2022年蘇州市の光子産業の規模は3600億元に達し、全国上位になった。その中、中核産業の生産額は600億元を超えた。蘇州市は世界光子産業マップで注目を集める「光子産業高地都市」となっている。蘇州市は2025年までに、光子産業規が5000億元を上回り、その中、中核産業が1000億元に達し、光子分野の上場企業が10社以上増加するという目標をあげて取り組んでいる。

現在、蘇州市高新区は蘇州市の光子産業の発展主陣地になった。高新区に太湖光子センターが設立され、光子産業連合会は発足し、蘇州光子産業発展有限会社は登録して設立され、光子産業の企業は約250社に達した。「首絞め」技術において積み重ねてきた経験は蘇州市高新区が光子産業を発展する優位性の一つ。高新区に位置する長光華芯は高出力レーザーチップ関係のトップ企業。産学研の協力は高新区で深化され、高新区全区には中国科学院蘇州バイオ医学工学技術研究所、南京大学蘇州キャンパス、浙江大学工業技術研究院、蘇州光電技術研究所など100以上の「大院大所（トップ大学とトップ研究所）」が集まっている。

さらに、蘇州市高新区は最も早期に光子産業のキャリアを作り、関連政策を打ち出した地域。昨年8月以降、一連の良質な支援政策を集中的に打ち出した。2025年に1千億元規模の産業革新クラスターを作ることに力を尽くしている。