5月29日から31日まで、2023中国(蘇州)世界光子産業発展大会が蘇州市で開催される。
光子産業は広く応用されている戦略的ハイテク産業であり、我が国が率先してブレークスルーを遂げる条件が揃っているハイテク産業でもある。太湖光子センター建設の主陣地である蘇州市高新区は光子産業の発展環境の吸引力と競争力を高め続けている。「当該大会はわれわれの取り組みの『ハイライト』の一つです。『大会』を媒介にして高新区が光子産業発展友好の都市であることを発信しようと思います」と高新区の関係責任者は言った。
実際は、太湖光子センターを作って以来、光子産業イノベーションクラスター建設を中心とする政策が次々と発表され、光子産業の発展は加速し、先導企業をけん引とし、企業同士を協力させ、グループを結び、しっかりとした歩調で発展していく。
先導企業がけん引、企業同士が協力、グループでしっかりとした歩調で発展
現在、長光華芯は中国科学院蘇州ナノ技術とナノバイオニクス研究所と協力して「窒化ガリウムレーザー器共同実験室」を設立し、科学研究成果の産業化を加速させている。先導企業のリードのもとで、産業チェーンの川上と川下企業、大学、研究所などのイノベーション資源が統合され、産業発展のイノベーションニーズを共に解決する。
昨年7月、長光華芯が主導して設立した「高出力半導体レーザーイノベーション連合体」は蘇州市イノベーション連合体建設の第1陣リストに選ばれた。発足して半年も経たないうちに、長江光華芯は材料科学姑蘇実験室、東南大学、浙江大学工業技術研究院、中国科学院蘇州バイオ医学工学技術研究所など12の連合体メンバーと協同イノベーションをして複数の重要技術の難題を突破し、35Wの高出力半導体レーザーチップを生産ラインに投入することに成功した。
蘇州市光子産業連合会がこのほど発足した。先導企業をけん引とし、大学・研究所を支えとし、各イノベーション主体が協同する産業連合体を目指し、力を合わせて産業技術の難題突破、産学研協力、企業のインキュベーションに取り組む。
イノベーションをエネルギーの源に、産業発展をより活発に
光子産業は技術集約型産業であり、時代や顧客のニーズに応じて技術をアップグレードしていかなければ、競争に勝ち抜くことができない。しかし、スタートしたばかりの中小企業にとって、大量の時間やコストの投入やハイエンドのイノベーション人材の不足、いずれも発展の中で直面するチャレンジとなる。
しかし、蘇州光電技術研究院は光子産業の中小企業の急速な成長の可能性を見通した。蘇州市高新区が「大院大所(トップ大学とトップ研究所)」として導入した蘇州光電技術研究院は、光電子分野に焦点を合わせ、科学技術イノベーションと成果転化に力を入れ、光子の発生、伝送、制御、受信という光子産業発展の完全な産業チェーンを形成した。スタートアップチームはここで研究開発をしたり、研究成果を市場に出したりすることができる。これまでに11社のハードテック企業をインキュベートし、いずれも光子産業分野の「首絞め」難題を1つ解決した。
研究所と企業の協力を通じてイノベーション成果の実用化を加速する。ここ数年、高新区全区には中国科学院蘇州バイオ医学工学技術研究所、南京大学蘇州キャンパス、浙江大学蘇州工業技術研究院、蘇州光電技術研究院など100以上の「大院」が集まっており、光子産業の技術イノベーションに必要なサポートを提供している。
現在、高新区はまた先進的な化合物半導体、シリコンフォニックス集積、MOEMSなどの基礎プロセスプラットフォームの建設を加速し、スタートアップ企業の急速な成長に助力し、光子産業の革新発展に原動力を提供する。
発展土壌と生態を整え 光子産業発展の「ファストレーン」を整備
現在、高新区全区には光子分野の関連企業約250社が集積しており、産業規模は600億元を超え、異なる発展段階にある企業が揃っている。にも関わらず、光子産業が勢いよく成長するには、さらに優しくて適切な生態土壌が必要であり、良質なサービス、完備した生態で産業発展の「ファストレーン」を整備し、産業がより広大な空間へ発展していくことを促進しなければならない。
当面、高新区は太湖光子センターの建設を重点にして、政産学研金などの革新要素の集積を促進し、世界でも有名な光子センターと1千億元規模の光子産業のイノベーションクラスターを作っている。昨年8月以降、一連の支援政策を集中的に打ち出した。
金沙江路の東には太湖科学城光電科学技術パークの工事が盛んに進んでいる。計画によると、今年末に総建築面積が10万平方メートルを超える革新型、ランドマーク的な発展キャリアが完成し、光子産業イノベーションクラスターの建設にキャリア保障を提供する。また、高新区は蘇州光子産業発展有限会社を設立し、専門チームを結び、高新区全区の光子産業発展の力を集結し、光子産業関係者の安心発展を保障する。
2023年は高新区が光子産業イノベーションクラスターの発展を推進し、太湖光子センターを建設する重要な節目である。「我々は産業チェーン、イノベーションチェーン、人材チェーン、資金チェーンの深い融合を持続的に推進し、2025年までに光子産業の営業収益規模が1000億元を超えるように力を尽くす」と高新区の関係責任者は言った。