11月4日、第5回中国国際輸入博覧会(CIIE2022、輸入博)が開幕した。今回の輸入博は中国国際輸入博覧会芸術品専門家委員会芸術逸品専門エリアを設け、蘇州高新区の蘇州刺繍マスター姚建萍氏の作品が同会場に登場した。また、マスターの姚恵芬氏が「蘇作館」の現場で蘇州刺繍の技術を実演し、来場者に間近で蘇州刺繍の魅力を感じてもらった。
輸入博で輝く蘇州刺繍
姚建萍氏の『錦繡河山』『仕女蹴鞠図』『中国夢』花韻シリーズ作品、『清荷素心』シリーズ作品などは輸入博の芸術逸品専門エリアで展示され、来場者に間近で蘇州刺繍の逸品を鑑賞してもらった。針と糸で中国絵が線で色彩を飾るという特徴を表現するこれらの作品は輸入博に濃厚な芸術の息吹をもたらした。蘇州刺繍は中国の四つの名刺繡の一つである。姚建萍マスターの刺繡作品は蘇州人が美しい生活に対する憧れ、中国伝統文化への伝承を示しており、精巧で優雅な蘇州刺繍作品は無形文化遺産の要素として今回の輸入博で輝いていた。
蘇州刺繍の発展
このほど、2022年の無形文化遺産と観光の融合発展に向けた優秀プロジェクトリストが発表され、蘇繍小鎮(蘇州刺繍タウン)は江蘇省で唯一、その中の「無形文化遺産観光タウン」リストに選ばれた。蘇繡小鎮は「江南文化」を中心に、「蘇繍楽享」の無形文化遺産IPを作り、無形文化遺産関係の研学シリーズコースを開発し、さまざまな無形文化遺産テーマの蘇州刺繍特別展を成功裏に開催し、全国初の蘇州刺繍無形文化遺産テーマの地下鉄駅を建設したことで、無形文化遺産をより身近なものにした。
蘇繡小鎮はまた、複数の観光コースを連結して無形文化遺産テーマコースを打ち出し、エコ遊学、休日スローライフなどのイベントと組み合わせ、無形文化遺産の魅力を毎回の旅に溶け込んだ。
ここ数年、蘇繡小鎮は文、博、展、研、遊を一体化した蘇州刺繍文化観光エリアを構築した。これから、蘇繡小鎮は引き続き新しい絵巻物を「刺繡」していく。
無形文化遺産としての発展
蘇州刺繍の発祥地として、ここ数年、高新区は蘇州刺繍を発展し、普及し、PRするための方法を模索し続け、蘇州刺繍の文化を発揚し、「江南文化」のシンボルを作成しつつある。
昨年から今年まで、蘇州刺繍は数回も「境界を越えたPR」を遂げた。電子ゲームの『王者栄耀』『崩壊3』と連携し、ゲームのスキン、実体の蘇州刺繍服装などを発売し、蘇州刺繍文化と二次元を緊密に結びつけた。
今年8月、BIEM.L.FDLKKと蘇州刺繍の伝承者である張雪氏と12年の契約を締結し、共同でハイエンドの国潮(中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)ファッションを作っていく。
全国初の蘇州刺繍無形文化遺産テーマの地下鉄駅が索山橋西駅に登場し、特色ある展示、文化体験、観光サービスを一体化した「地下鉄客間」モデルの導入を模索し、市民と観光客に「針による芸術」を味わってもらう。
特筆すべきは、この間、蘇州刺繍産業の発展を助力するために、高新区はまた蘇州刺繍芸術と蘇繍小鎮の特別チームを組み、「蘇州高新区蘇州刺繍従事者についての調査研究報告」を作成し、「蘇州高新区蘇州刺繍の伝承と発展を促進するための若干措置」を発表した。
これから、高新区はより多くの蘇州刺繍についてのIPを作り、蘇州刺繍の文化クリエイティブグッズの設計、文化と観光の境界を跨いだ融合、デジタル化によるエンパワーを助力し、無形文化遺産の蘇州刺繍に新しい活力を注ぎ入れていく。