総投資額が38億元超　26件の日系企業プロジェクトが同時スタート=「楓桜懇親会」

12月18日、蘇州高新区楓橋2021年度「楓桜懇親会」並びに2022年日系資本による投資プロジェクトの始動式典がNGK（蘇州）環境保護セラミック有限公司で開催された。

中国共産党蘇州市高新区工作委員会副書記、虎丘区の代理区長宋長宝氏、蘇州市商務局副局長張飛氏、区の指導者張瑛氏、虞美華氏がイベントに出席した。区域内の日系企業からの代表、蘇州日商クラブ、三井住友銀行（中国）有限公司蘇州支社などの日系機構が同イベントに参加した。

当日、2022年日系資本による投資プロジェクトの始動式典が行われた。今回のプロジェクトの総投資額は38億元を超え、NGK（蘇州）環境保護セラミック有限公司、住友電工（蘇州）電子線製品有限公司、パナソニックオートモーティブシステムズ（蘇州）有限公司などの会社を含む計26件のプロジェクトが立ち上げられ、高新区の2022年発展の良いスタートを切るために堅実な礎を築いた。

宋長宝氏は挨拶の中で、高新区党工作委員会、管理委員会を代表して日系資本が投資したプロジェクトの始動に対して心より祝賀の意を表した。宋氏は、高新区は1990年開発・建設を始めて以来、日本との交流と協力が長い道のりを歩んできて、ますます繁栄になりつつあると話した。楓橋は蘇州高新区の重要な工業町であり、数多くの優秀な日系企業を誘致した。これからも更なる努力を重ね、発展の勢いに乗って、産業のモデル転換とイノベーション発展に力を入れ、日本との協力を深め、引き続き大手企業や実力のある企業を招き、サービスの品質を向上させ、日系企業の発展のために一流のビジネス環境を提供していくことを望むという。高新区も初心かわらずに「企業に友好し、企業を安心させ、企業の利益を向上させる」という原則を堅持し、最も真摯な態度、実質を追求する措置、最優のサービスをもって、日本との提携関係を新たな段階に引き上げて、新しい成果を収めるよう推し進めていこうと述べた。

楓橋町での日系企業の代表として、NGK（蘇州）環境保護セラミック有限公司の総経理長良直氏は高新区が優良なビジネス環境を提供することに対して感謝の意を表した。長良氏は新型コロナウイルス感染症の蔓延がもたらした衝撃と影響が続いているが、高新区の安全で安定的な社会環境、開放的で包容力のあり、共享できる投資環境に恵まれて、楓橋町で活躍している日系企業はそれらの条件を十分に利用して前に進み、多方面の力を集めて自分を強くし、質の高い発展の道を歩めば歩むほど、落ち着くようになり、歩調が速くなると信じていると言った。 

楓橋町は長年にわたり現地の経済社会の発展に関心を寄せ、サポートしてきた日系企業に対し、心から感謝した。高新区で日系企業が一番多く集積している地域のひとつである楓橋町には今、日系企業が200ヶ所以上あり、2020年日系工業企業の年間生産額は地域の総額の30％以上を占めた。楓橋町はこれからも引き続き「人材が高新区に集まり、企業が楓橋町に集積する」という方針を続けていき、今までと同様に日系企業の成長をサポートしていく。

「楓桜懇親会」は楓橋町の日系企業のために交流のプラットフォームを提供している。当日、楓橋町と地域の日系企業が同舟相救い、よい成績をともに作り出すという意味が込められた「楓桜」共同ブランドのLOGOが披露された。

同イベントでは、楓橋町で20年にわたって取り組んできた優秀な日系企業の代表に20周年楓桜貢献賞を授与した。NGK（蘇州）環境保護セラミック有限公司、パナソニックオートモーティブシステムズ（蘇州）有限公司、キャノン（蘇州）有限公司、ROKI（蘇州）有限公司、太陽インク（蘇州）有限公司、住友電工（蘇州）電子線製品有限公司、蘇州STANLEY電気有限公司、HOYU化粧品（蘇州）有限公司の8社の企業代表がステージに上がって受賞した。 

懇親会では、中国の太鼓から日本の伝統的な踊りまで、よく耳にする日本の映画ミュージックから中国の読みやすい古詩によるアレンジ曲まで、中日の方々はすばらしい出し物も上演した。中日の友誼はこのような文化の交流を通してより深厚になる。 

日系企業高地が新しい高峰へ

蘇州高新区が開発・建設を開始してからの30年間、1993年高新区に入居した日本電波をはじめ、パナソニック、キャノン、EPSON、積水等の多くのフォチューン・グローバル500社やリーディングカンパニーにランクインしている日系企業は急速に高新区に集積してき、輝かしい星のような存在となっている。現在、高新区では外資企業が2000社ほど集結しており、そのうち、日系企業が652社あり、蘇州市日系企業の3分の1を占め、累計した総投資額が200億ドルに達し、全国唯一の中日グリーン産業のイノベーション協力モデル区、江蘇省第一陣の中日韓産業協力モデルパークに承認され、長江デルタの「第一日系資本高地」となっている。高新区は各サービスを整備し続け、中日グリーン産業基金など一連の措置を打ち出し、日本企業の中国向けの投資の「第二故郷」を全力で構築していく。