一等賞を4賞受賞　高新区が省科学技術賞を8賞獲得

12月2日、江蘇省科技庁は2021年度江蘇省科学技術賞総合審査結果の公示を行いました。蘇州高新区は合わせて一等賞を4賞、二等賞を3賞、三等賞を1賞獲得し、蘇州長光華芯光電技術股份有限公司、蘇州紐邁分析儀器股份有限公司、蘇州電加工機床研究所有限公司、中核蘇閥科技実業股份有限公司、蘇州科技大学、蘇州科技城医院などの機関がランクインしています。

江蘇省科学技術賞は江蘇省委員会、省政府がイノベーション主導型戦略を実施し、技術イノベーションプロジェクトを推進し、イノベーション型省の建設を加速させるために、重要産業技術イノベーションの需要に焦点を当て、これを奨励・支持し、当省の独自にコントロールできる現代産業体系の構築を中心に、技術発明、技術開発、社会貢献活動、重要プロジェクトにおける主要技術またはシステムインテグレーションの重要な革新において、江蘇省の経済構築と社会発展に大きな貢献をした基礎と応用系科学技術プロジェクトに対して行った表彰であり、すでに2年以上実施しています。今年度は省科学技術賞の授与予定賞が266賞で、そのうち、一等賞が45賞、二等賞が77賞、三等賞が144賞です。

蘇州長光華芯光電技術股份有限公司が率先して申告した「高輝度・長寿命・高出力の半導体レーザーチップの主要技術及び産業化」プロジェクトは、今回の省科学技術賞一等賞を受賞。

高エネルギーレーザーは中国の成長戦略における重点分野ですが、高出力半導体レーザーチップは現代の高エネルギーレーザーの中で最も核心的なマスター光源であり、レーザー先進製造と国家戦略ハイテク（レーザー）分野において、かけがえのできない役割を果たしています。欧米諸国は関連製品と技術の面で長年にわたってわが国に対して技術封鎖を実施し、わが国の高エネルギーレーザー分野における発展を甚だしく制約することは、典型的な「首絞め」問題となっています。

長光華芯は国家重点研究開発計画、省成果変換などのプロジェクトによる支援の下、高出力半導体レーザーチップの最も核心的な指標である出力、輝度、寿命、効率を中心に、最も重要な三つの技術分野（キャビティの劈開と不動態化処理、チップ構造設計と製造技術、エピタキシャル構造設計と材料生成）において、10年にわたる技術の難関攻略と革新を行い、大きな突破を成し遂げました。国内における唯一の6インチレーザーチップウェーハ垂直統合生産ライン（世界で2本しかない）を作って、チップ設計、主要設備、プロセス技術、原材料の面で独自にコントロールできるようになりました。チップの月産は150万本を超え、国内市場占有率は50%に達し、3年間の販売の平均複合年間成長率は70%を超え、2年間で製品の直接販売額は3.69億元で、欧米諸国への輸出額は約1000万元です。

省科学技術賞審査は、科学技術発展の価値を量る「試金石」です。蘇州高新区が得た多大な成果は、長年にわたってイノベーション主導型促進戦略の徹底による着実な効果を十分に反映し、また、市場化に導かれた企業の科学研究革新により生まれる際立った効果も反映して、全区の産業の構造転換とアップグレードにおいて重要な奨励と誘導の役割を果たしています。

統計データによると、2017-2020年、蘇州高新区は合わせて、国家科学技術進歩賞二等賞を2賞、国家技術発明賞二等賞を1賞、江蘇省科学技術賞を11賞獲得。そのうち、一等賞3賞、二等賞3賞、三等賞5賞受賞。これらのプロジェクトはいずれも自主的な知的財産権を持ち、すでに幅広く応用・推進されており、また、顕著な経済効果や社会効果も出ているため、地方産業全体のアップグレードと高度化を推進しています。