10月21日、パナソニック車載システム蘇州有限会社の創立20周年記念式典及びソナー技術を応用した新製品の量産開始を発表すると共に、インテリジェント・ロジスティクス(智能物流)センターの起工式典が行われた。
記念式典の様子
記念式典には、パナソニック車載システム(中国)有限会社総経理・多那瀬寛、パナソニック車載システム(蘇州)有限会社総経理・志賀康紀がイベントに参列した。政府側は、蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉がイベントに立ち合い、蘇州高新区党工委委員、管理委員会副主任張瑛が出席し、政府各部門の責任者も出席した。
蘇州高新区党工委委員、管理委員会副主任張瑛は、創立20年のパナソニック車載システム(蘇州)有限会社を高く評価し、祝意を表した。「2001年に蘇州高新区に進出したパナソニック車載システム(蘇州)有限会社は、世界有数の日本企業として、区政府との協力の深化、産業の成長、区内のビジネス環境の改善など、高新区20年間の急速な発展を見ました」と述べ、「パナソニック車載システム(蘇州)有限会社の更なる成長と高新区企業全体の発展にも先導的な役割を果たすことを期待しております」と挨拶を行った。
パナソニック中国・北東アジア総代表・本間哲郎氏は、「蘇州高新区との提携は悠久の歴史を持ち、パナソニックにとっては非常に重要な中国拠点であり、高新区政府の支援に感謝致します。今後も、新製品の開発かつ新技術の応用に力を入れ、高新区との協力を更に強化します」とオンラインにて挨拶を述べた。
パナソニックオートモーティブ社常務兼車載システム事業部部長、パナソニック車載システム(蘇州)有限会社徳田善則CEOは「オートモーティブ産業の大改革に迎え、パナソニックはより安心安全な技術を開発することを目指しております。車載システム事業の重要な一環として、パナソニック(蘇州)有限会社には、今後も積極的に投資しつつ、品質の高い、コストの低い製品を提供することに注力します」とオンラインにて挨拶を行った。
パナソニック車載システム(中国)有限会社総経理・多那瀬寛とパナソニック車載システム(蘇州)有限会社総経理・志賀康紀は「パナソニックを支援して頂いた蘇州高新区に感謝の意を表します。この20年間、拠点位置の選定、生産開始、車載システム事業の立ち上げ、「パナソニック自動車電子システム(蘇州)有限公司」への社名変更など発展の様子は目を見張るものがあります。今後も、新製品を開発し、新しい分野を切り開き、次なる発展のステージに迎えて行きます」とそれぞれ挨拶を行った。
量産されるソナー技術を応用した新製品・車載ソナーセンサーは超音波による一定範囲内の障害物を検出することで、各システムをコントロールすることが可能である。運転手に警報したり、アクセルやブレーキを自動的に操作したり、運転の安全性を高めることが可能となった。その他、車載ソナーセンサーは自動停車システムにも応用されている。
パナソニックは製造業の企業として、生産の効率とかかわる物流を大切にしている。この度、インテリジェント倉庫センターを設立することで、パナソニックグループの強みであるIT技術を活用し、物流を速めることで、全体の生産効率を向上させる他、インテリジェント工場の建設の始まりともなっている。
1993年、高新区初の日本独資企業である日本電波工業株式会社が蘇州高新区に進出して以来、パナソニック、キヤノン、三井住友銀行、エプソン、富士フイルム、日本ガイシなど、有名な日本企業が蘇州高新区に進出してきた。
現在、高新区は蘇州で日系企業が最も多く進出し、活躍している地域となっており、電子情報、精密製造、医療機器、自動車部品の発展に必要な産業チェーンと優れた営業環境を有する地域である。高新区に進出した日本企業は、645社を超え、長江デルタ第一の「日系企業集積地」となっている。
蘇州高新区は、「中日グリーン産業革新協力模範区」、「日中韓国際協力産業パーク」など特区の建設を積極的に促進している。パナソニック車載システム蘇州有限会社を含め、進出した日本企業を優れたサービスとビジネス環境で支援し、「日系企業集積地」のブランディングに更に注力していく。
出典:「パナソニック車載システム蘇州有限会社 高新区に進出20周年記念式典開催」(蘇州高新区日本事務所)