10月12日、蘇州クレステック印務有限公司・高新区新工場の着工式が行われた。
着工式の様子
蘇州クレステック印務有限公司の総経理・塚本幹浩氏、蘇州高新区政府の陸振華氏、張瑛氏が着工式に出席した。
新工場は、「新エネルギー」、「新技術」、「インテリジェンス」をコアコンセプトに、医療用印刷製品を中心に展開する予定である。環境にやさしく、自動化された高精度の設備を備え、次世代の業界トップの工場となることの実現を目指している。新プロジェクトの面積は24畝(約2380.17平方メートル)、総投資額は2億元、稼働後の年間生産額は3億元を超えると予想され、バイオ医薬産業に新たな活力を与えることが期待されている。
蘇州高新区の張瑛氏は、「1999 年に設立された蘇州クレステック印務有限公司は、高新区と共に成長してきました。今回の新工場の開設は、高新区のビジネス環境を高く評価することであります」と述べ、「クレステックは、この画期的な出来事を契機に、研究開発への投資を継続的に増やし、優秀な人材を獲得することで、高精細印刷や製薬業界向け印刷などの分野で、常に世界の業界最先端の技術を維持していくことを期待しています」との挨拶を行った。
クレステックの総経理・塚本幹浩氏は、「新工場のスムーズなオープンは、蘇州高新区政府の支援を受けたものであり、新工場は現工場の2倍以上の規模となり、クレステックはインテリジェント機器への投資をさらに増やし、デジタルトランスフォーメーションを推進し、蘇州高新区の高品質な発展にさらに貢献していきます」との挨拶を行った。
蘇州クレステックは、中国において唯一の高精度の折り畳み印刷技術の特許を保有している。 顧客企業は、バイエル、イーライリリー、グラクソ・スミスクライン、アストラゼネカなどの欧米の製薬会社や、トヨタ、キヤノン、ソニーなど、世及500強企業かつ国際的に有名なメーカーが多い。 現在、米国に輸出される医薬品添付文書の90%が蘇州クレステック社の製品であり、業界トップのシェアを誇っている。 正式な生産後、年間生産額は3億元に達し、税収も倍になる見込みだ。
蘇州高新区では、長江デルタ地域に「日系高新区」を建設するために、将来性のある日系投資企業の進出を支援し、日本のハイエンド技術産業の進出を積極的に支援している。現時点では蘇州高新区に進出した日本企業は645社を超え、江蘇省初の「日中韓国際協力産業パーク」が政府に承認された。蘇州高新区内では、新たにグリーン産業基金や中日友好クリニックなども開設され、日本との協力内容が充実してきており、更に日系企業の進出支援を注力していく。
蘇州高新区は、企業の皆様の発展を願っている。
出典:「蘇州クレステック、高新区新工場の工事開始」(蘇州高新区日本事務所)