区域紹介
上海自貿区開放開始から一年間で、自貿区で投資した企業は合計2.2万社あまり、新設企業の数は1.4万社近くで、外資投資プロジェクトは160項、対外投資額は38億ドル、通関速度は41.3%以上スピードアップし、企業が得た利益は約20%高まり、自由貿易口座は6925口座開設され、預金残高は48.9億元人民元に達した。
12月29日に行われた取材によると、来年、上海自由貿易試験区の改革経験及び政府職能のモデルチェンジなどの措置は、浦東新区ひいては上海市に普及する。
上海自貿区は重要な初歩的成果をあげ
上海市政府副秘書長で上海自由貿易試験区管委会常務副主任の陳寅氏は、上海自貿区開放開始一年来、ネガティブリスト管理を中心とした投資管理制度が既に制定され、貿易便利化に重点を置く貿易監督管理制度が穏やかに運行し、資本プロジェクトの交換可能性と金融サービス業の開放を目指す金融革新制度が大まかに確立しており、政府職能の転換を目的とする事中事後の監督管理制度が大体形成されているので、国際投資貿易規定に相応しい基本制度は、すでに初歩的成果をあげたと明らかにしたた。
今年11月末までに、上海自貿区で投資した企業は計2.2万社あまり、新設の企業は1.4万社近く、新設の外資企業は2114社(前年同期比約10.4倍の増加を遂げた)、外国投資プロジェクトは160項、対外投資額は38億ドル近くに達した。統計によると、上海自貿区区內の輸入と輸出のスピードは区外のに比べて、それぞれ41.3%と36%ほど速やいという。一年間、区內の企業が取得した利益は前年同期比20%の増を見せた。行政の簡素化と各部門への権限委譲は上海の経済にさらに大きな市場空間をもたらした。
上海市金融事務室副主任の李軍氏は、現時点で、上海自貿区は既に6925の自由貿易口座を開設しており、預金残高が48.9億元に達している。上海自由貿易口座はうまく運営しており、今後口座の実際の運行状況に応じて外資機能を推し出して早く人民幣・外貨一体化を実現する、と明らかにした。
「3つの区域」優位性を発揮
陳寅氏は、上海自貿区の拡大建設が党中央、国務院の上海自貿区のさらなる発展への新しい要求の体現で、中央の上海自貿区の探索に対する肯定でもある。今後、より大きい範囲で外商投資管理体制改革を推進し、サービス業を開放し、事中事後の監督管理などの改革開放に関する各種政策措置の効果を確保していくよう求めた。政府の管理制度改革を試験的に実施し、また十分に浦東新区のしっかりとした革新のプラットフォームと開放度の高い規則という優位性を発揮すると示した。
上海市市発改委副主任の顧洪輝氏は、陸家嘴、張江、金橋三区域では金融業、科技業、先進製造業及びサービス業などの産業が集まり、それぞれ異なる機能を持っており、発展には大きな潛在力がある。上海自貿区の拡大区域として、この三つの区域は自由貿易を試験的に行うと示した。
顧洪輝氏はまた、「上海自由貿易試験区の拡大建設は、面積の拡大にとどまらず、機能を充実させるのは目的となっている。広範囲で様々な産業の革新を試験的に行い、また拡大区域を全部同じ行政区內に置くのが一つの行政体系內でよりよく政府職能の移転と改革を推進するためである」と指摘した。顧洪輝氏によると、拡張前の自由貿易試験区は陸家嘴・張江・金橋、どちらにも管委会が設置されているが、その管理組織の仕組みがまだ決定されていない。今週中、各部門からの意見を聴取して制定することになる。同氏は「最後にどんな組織構成になったかに関わらず、元の自由貿易試験区及び浦東新区の改革経験を学び、参考にしている」と表明した。
外高橋保税区
外高橋保税区は中国の初の保税区と「国家輸入貿易創新促進示範区」であり、1990年6月に国務院に批准設立され、その計画面積が10k平方キロメートル。20年の発展を経て、外高橋保税区は既に国內で経済規模の最も大きくて、機能が最も完備されている税関特殊監管区域となっている。外高橋保税区は特に酒、時計、自動車、機械、機械、医療器械、生物医藥、健康製品、化粧品、文化製品等10類専門製品の貿易プラットフォームの建設を促進しており、そのうち文化貿易プラットフォームは文化部により中国の初の「国家対外文化貿易基地」のタイトルを授与された。
外高橋保税物流パーク
外高橋保税物流園区は中国初の保税物流園区であり、2003年12月に国務院に批准設立され、その計画面積は1.03平方キロメートル。全国で始めて「区と港の連動」を実施する試験区として、当パークは同時に保税区、輸出加工区の関連政策及び上海港の港航の資源に恵まれている。「区と区連動」、「入区退税」など政策上の優位性を頼りに、保税物流パークは、外高橋保税区と互いに補助して協同で発展し、一流な現代的で国際的な物流基地だと高く評価されている。
洋山保税港区
洋山保税港区は中国初の保税港区であり、2005年6月に国務院に批准設立され、2012年1月に拡大建設が批准された後、計画面積が14.16平方メートルで、小洋山港口区域、一部の陸地、小洋山島を陸地と繋ぐ東海大橋からなっている。洋山保税港区は「区港一体化」監督管理を実行し、そこに通信と電子製品、自動車とその部品、高級食品、ブランド服裝などの配分配送センターが集まり、ヨーロッパやアメリカに向けた配分・配送基地と大口商品の産業基地、国內向けの輸入貿易基地及び航運中堅企業の集積地と成長した。
浦東空港綜合保税区
浦東空港綜合保税区は、2009年7月に国務院に批准設立され、その計画面積が3.59平方キロメートル。当保税区は、保税物流区域と空港西側の貨物輸送区が一体化された運作モデルを実行し、浦東空港とアジア太平洋地区航空複合中枢港といった優位性を備えていて、上海空港サービス産業の発展を牽引しており、現在既に電子製品や医療器械、高級消費品などの分野でのグローバル知名度が高い会社空運配分センター及び融資賃貸項目(100項余)を導入しており、またUPS、DHL及びFedEx三急便配達会社が入居し、一部の重点項目もスタートしたが、空港綜保区は次第に空運アジア太平洋地区配分センター、融資賃貸、急便中継センター、高級消費品保税販売などが一体化された空港サービス産業チェーンを形成しつつある。