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浦東新区、「先導区建設5周年」を迎えた

上海浦東 2025-12-19

5年前、浦東は国家重大戦略を担い、社会主義現代化先導区建設という新たな段階に正式に入った。

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(写真・VCG)

この5年間、浦東は「先導区に関する意見」「総合改革試験実施案」及び「制度型開放全体案」などのトップレベルの制度設計の下、改革任務の着実な実行を進め、初となる改革や先導的な開放成果を数多く生み出してきた。

一連のデータからは、この5年間で浦東が遂げた飛躍的発展が見える。2024年の浦東のGDPは1兆7800億元に達し、2020年比で34%増となった。2025年第1~第3四半期のGDPは前年同期比6%増、1人あたりGDPは4万3000ドル、全員労働生産性(就業者人口1人当たりのGDP)は60万6000元、都市農村住民1人当たり可処分所得は9万5000元となった。

過去5年間、先導区建設は浦東のイノベーション活力と経済成長の原動力を大きく引き出した。

現在、浦東は集積回路、バイオ医薬、人工知能という3大先導産業で早期に布石を打ち、強力な集積を形成しており、すでに強い競争力を備えている。「第14次五カ年計画」期間中、浦東はハイエンド産業のけん引機能を継続的に強化し、3大先導産業を中心に世界レベル産業クラスターの形成を進めてきた。2024年の3大先導産業の規模は8323億元で、過去3年平均で11.7%の成長となっている。

改革は浦東の最も鮮明な基調である。「第14次五カ年計画」以来、浦東は国家戦略任務を軸に、一連の革新的な制度改革を実現し、顕著な成果を上げてきた。総合改革をめぐっては、国家任務を着実に進め、象徴的な改革成果を多数生み出しており、このうち11項目は国家発展改革委員会によって全国において複製・展開されている。

「国際的高水準経済・貿易ルールと全面的照合するための中国(上海)自由貿易試験区のハイレベル制度型開放を推進する全体案」の公表以来、浦東の80の任務が概ね実施され、77の試行経験がより広い範囲で複製・推進されている。規則、規制、管理、標準など制度型開放の水準の向上は加速している。

早くも2020年に、上海はすでにグローバルな影響力を持つ科学技術イノベーションセンターの基本枠組みを形成した。「第14次五カ年計画」は、国家戦略科学技術力を強化し、北京・上海・粤港澳大湾区(広東・香港・マカオビッグベイエリア)が国際科学技術イノベーションセンターとして発展するという目標を掲げた。中でも浦東は国際科学技術イノベーションセンターの中核エリアとして、「世界の科学技術の最前線、経済の主戦場、国家の重大ニーズ、国民の生命・健康に向け、基礎研究・応用基礎研究を強化する責任」を担っていることが盛り込まれた。

過去10年、浦東は戦略的科学技術力の創出をめぐり、ピラミッド型のイノベーション資源体系を形成し、基礎研究に注力してきた。同時に、複数の質の高いインキュベーターが、まるでエネルギーに満ちた発電機のように、潜在的な「未来のスター企業」を市場に送り出している。現在、浦東には202のイノベーション型インキュベーターと9つの科学技術企業アクセラレーターがある。また、企業のオープンイノベーションセンターも重要な役割を果たし、累計6600社を超える中小テクノロジー企業を支援してきた。

現在、浦東では「十・百・千・万」段階的な科創企業群が形成されている。つまり、科創板(ハイテク新興企業向け市場)上場企業51社(十)、科学技術「小巨人(育成)」企業725社・企業研究開発機関902カ所(百)、有効期間内のハイテク企業5026社・「専精特新」企業2535社(千)、そして数万社規模の科学技術スタートアップ企業(万)。

今年4月17日、張江で「張江論剣」科学技術イノベーションサロンがスタートし、高度な知力と技術が市場・応用の現場で最大の効率を発揮できるよう後押しする。ハードコアなテクノロジーの成果も浦東、とりわけ張江で次々と生まれている。

現在、浦東は現代化経済体系の全面的構築、現代化都市の全面的建設、そして現代化ガバナンスの全面的実現に向けて着実な歩みを進めており、中国式現代化の新たな旅路において、より良く示範牽引の役割を発揮しようとしている。

出典:解放日報