ビザ免除対象国の範囲が再拡大、上海浦東国際空港での出入国旅客数が2倍に
11月30日午前11時32分、日本航空のJL891便は定刻通りに上海浦東国際空港の第1ターミナルに着陸し、合計152人の乗客のうち、日本人旅客は26人でした。これは中国が日本、ブルガリア、ルーマニアなどの9カ国に一般旅券(パスポート)所持者を対象にビザ免除政策を実施した初日に上海に到着したフライトです。空港ターミナルの出入国通関現場は秩序正しく、上海浦東国際空港税関の監督の下で、この便で入国した全ての旅客は30分以内で通関手続きを完了しました。
(写真・上海税関)
中国内外の人的往来をより便利にするため、中国はビザ免除対象国の範囲を拡大することを決定し、2024年11月30日から2025年12月31日まで、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア、マルタ、エストニア、ラトビア、日本の一般旅券所持者を対象にビザ免除政策を試行することを決定しました。また、ビザ免除政策をさらに最適化し、交流訪問をビザ免除入国の事由に組み入れ、ビザ免除滞在期間をこれまでの15日から30日に延長することを決定しました。11月30日当日に上述9カ国の旅客1409人を含む、ドイツ、オーストラリア、マレーシアなどのビザ免除政策対象国からの8427人の旅客がノービザで中国に入国しました。
ビザ免除対象国の範囲の再拡大と国際線と関連路線の増加など複数の有利な政策の相乗かで、今年上海浦東国際空港口岸(出入国検査場)の出入国旅客数は増加し続けています。上海税関の統計によると、11月30日まで、浦東空港口岸の出入国旅客数は延べ約2900万人で、そのうち外国人旅客は延べ900万人以上で、それぞれ前年同期の1.0倍、1.7倍増となりました。発着便は19万4000便で、前年同期比60.6%増加しました。
上海浦東国際空港税関は、入出国旅客数の持続的な増加に対応するために、スマート税関の建設を引き続き推進し、「智旅Max」情報化システムを使って、旅客通関の全プロセスのデジタル化管理を実施しています。大量の旅客リスクの研究・判断に基づき、通関検査に関連する職員、スマート監督管理設備をダイナミック的に配置することを通じて、乗客の迅速かつ便利な通関を確保します。
浦東空港税関はスマート検査、スマート衛生検疫などの関連設備98台を投入し、出入国旅客に「スマート検査・検疫」による監督管理効率の向上を実感させました。現在、浦東空港口岸から入国する旅客の平均通関時間は2023年より50%短縮されており、ほとんどの旅客は「行列待ちなし」、「荷物の運搬なし」、「通関待機時間ゼロ」で入国することができます。
出典:「ビザ免除対象国の範囲が再拡大、上海浦東国際空港での出入国旅客数が2倍に」(上海国際サービス)