全国政協委員「グローバル産業チェーンの配置調整を急ぐべきだ」
上海浦東
アップデート: 2020-05-26
全国政協委員、浦東新区副区長の李国華氏 写真・青年報
新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延はグローバル経済・貿易に大きなダメージを与え、グローバル産業チェーン・サプライチェーン・バリューチェーンに深い影響をもたらした。全国政協委員、浦東新区副区長の李国華氏は、改革深化や開放拡大の「試験田」として、上海自由貿易試験区はより強靭な意志を見せ、より積極的な行動を取り、これからの戦略や対応を想定し、投資貿易利便化・自由化といった優位性を活かし、我が国のグローバルサプライチェーン・産業チェーンの構築力向上のための新しいルートを探索するべきだと語った。
供給・需要の変化で、中国国内企業の産業チェーンは相当な衝撃を受けた。李国華氏は、より多くの企業がグローバル産業チェーンの配置を調整し、中国以外でサプライチェーンを設置する傾向があるほか、中米貿易摩擦に加えてウイルス感染も外資系企業による中国業務移転を起こすことで、外資の安定化は目下の課題だと話した。
李国華氏によると、上海自由貿易試験区は今回のウイルス感染を含む様々な状況を考慮しグローバル産業チェーンの配置調整を急ぐべきだ。上海自由貿易区はリスクコントロール可能な前提でより開放の姿勢を取り、厳格な製品・市場審査を行い、外資誘致に関する優位性をさらに固めることで、本土産業チェーンの構築を改善する。
短期的にみれば上海自由貿易試験区はより多くの貿易利便化措置を打ち出し、重点業界やその産業チェーンの活動再開を促すべきで、中長期的な視点からみれば、革新で短所を補足し、企業成長における制度上の問題を解決し、コア競争力のある産業エコチェーンを育つべきたと李国華氏。