上海港:今年1~9月のコンテナ取扱量が4100万TEUを突破
上港集団の発表によると、2025年1~9月、上海港のコンテナ取扱量は4100万TEUを超えた。2025年9月19日には、上海港の1日のコンテナ取扱量が17万を突破し、17万2395TEUに達し、史上最高記録を再び更新した。上海港が世界的な海運ハブとしての総合力を示すとともに、中国経済の堅調な回復基調と対外貿易の強い成長動力を映し出している。

洋山第4期埠頭(写真・上港集団)
洋山深水港第4期自動化埠頭では、巨大ガントリークレーンが軽快に動き、自動搬送車が整然と行き交うが、現場にはほとんど人影がない。従来型のコンテナ埠頭とは異なり、洋山第4期埠頭はハイテク新型港であり、コンテナの積み降ろしや移送はすべてスマート機器によって自動的に処理されている。
現在、同埠頭は安定稼働の段階から、効率的で成熟した運用段階へと進んでいる。上港集団のデータによると、洋山深水港第4期の年間取扱能力は設計時の630万TEUから800万TEUへと拡大し、取扱実績も2021年の約570万TEUから5年連続で段階的に増加し、2024年には700万TEUを突破し、2025年には800万TEUに達する見込みだ。
航路ネットワークも、「通じる」から「集まる」段階へとレベルアップを遂げている。
現在、洋山第4期には世界主要貿易ルートをカバーする28本の国際定期航路が安定的に寄港している。その高い航路密度は、国際海運市場が洋山第4期の効率的かつ信頼性の高いオペレーション能力を強く評価していることを示している。洋山第4期自動化埠頭は、いまや「自動化」から「知能化」への全面的なアップグレードが進み、単なる機械的な自動作業にとどまらず、システム全体のスマート判断と協同意思決定が実現されている。その中核技術はすべて自主開発によるもので、運用の効率性と安全性はさらに高まっている。

洋山第4期埠頭(撮影・陳逸欣/澎湃新聞)
上海港羅東自動化埠頭では、世界初のフルスタック自主制御可能の「スマートブレイン」——Neo-TOSシステムが安定稼働している。同システムは国産データベース、国産オペレーティングシステム、国産サーバーを基盤として構築されており、埠頭運営システムの全面的な国産化を実現した。
1978年、「平郷城号」が初航海を果たして以来、長年にわたり世界トップのコンテナ取扱量を維持し続けている上海港は、ハブ機能の高度化という新たなビジョンを描いている。効率的な物流ネットワークを通じて経済発展の成果を企業活動の隅々にまで浸透させ、中国経済の安定しながら着実に前進する温かな活力を映し出している。
出典:澎湃新聞