全国初の外資系独資検査認証機関が運営開始
上海自由貿易試験区の制度革新のおかげで、すなわち外資系投資輸出入商品認証会社の設立はネガティブリストの管理以外となり、美安康品質検査技術(上海)有限会社(以下、美安康)は上海自由貿易試験区の拡大後の初の外資認証機関になる。
(写真・WeChat公式アカウント「上海自由貿易試験区」、以下同)
2014年、第2陣開放拡大措置31条が実施されて以来、美安康を含む計5社の外資認証機関が自由貿易試験区に入居した。2020年11月、中国国務院は「中華人民共和国認証認可条例」を改正し、外資投資企業に対する認証機関の資格取得制限条項を削除し、外資認証機関に対する許可制限を撤廃した。上海自由貿易試験区で率先して設立された「認可前の国民待遇+ネガティブリスト」管理モデルは、審査制度の改革プロセスを促進し、最終的に法規制度の形で中国全土に普及され、中国の検査・認証に先進技術、革新的な経営メカニズムと管理理念を導入することに役立ち、中国の検査・認証業界の発展を促進した。
開放を拡大し、許可を緩和した
サービス業の分野に対して、政策の革新と行政の審査などの面で更に開放的な姿勢を取る。この前、「中華人民共和国認証認可条例」(2003年国務院第390号令)の関係規定によって、外資認証機関が中国市場に入るには、いくつかの「厳しい条件」がある。例えば、10名以上の該当分野の認証専門員がいる必要があること、国や地域の認定機関の認定を受けていること、認定活動に従事した経歴が3年以上あることなどである。これらの「厳しい条件」から見れば、美安康は中国に入る資格がない。2014年、上海自由貿易試験区は第2陣開放拡大措置31条を打ち出した。その中には外資投資輸出入商品認証会社の制限を取り消し、投資者の資格を取り消すことも含まれ、そのため、美安康はスムーズに金橋エリアに入った。
現在、美安康は先進的な製品革新研究開発技術、専門的な検査技術及び権威認証により、中国の食品、農産品業界にワンストップサービスを提供し、中国国内で生産される食品及び米国に輸出される食品、農産品及び食材原料企業の現地化テストと認証を行い、認証期間を短縮し、コストを節約する。同時に、海外から中国に輸入される食品と農産物が中国の食品安全許可の要求に合致することを確保する。
承認制度の改革による効率向上
上海自由貿易試験区は国際通行規則を参考にして、ネガティブリスト管理モデルの確立を模索し、外資系投資に対して許可前の国民待遇を試行する。ネガティブリスト以外の分野に対して、内外資一致の原則に従い、外資系投資プロジェクトを承認制から備案制に変えて、同時に付帯改革の中で認証機関許可を後回しするようにし、企業は直接的に投資関連のサービスポータルで認証会社を設立することを申請してから、認証機関許可の手続きをすることができるので、認証機関の設立時間を大幅に短縮した。
浦東市場監督管理局の担当者によると、美安康はこの政策の恩恵を受けている。外資系投資輸出入商品認証会社の設立はネガティブリストの管理以外なので、わずか半月で営業許可証を取得できた。この改革の普及は、美安康のような外資系認証機関が中国市場での業務拡大にプラスになるだけでなく、中国の食品検査認証分野のレベル向上にも有利である。
出典:浦東発布