投資10億元のABB浦東ロボット「ギガファクトリー」 来年運営開始へ AMRセンター新設も
7月20日、ABBはASTI Mobile Robotics Groupを買収すると発表した。ロボットと自動化装置の組み合わせにより、ABBは業界唯一の次世代FA(フレキシブルオートメーション)向けの完全な製品ラインを備える企業となったという。
写真・浦東発布(以下同様)
紹介によると、ATSIは急速に成長している自律型ロボット(AMR)市場のグローバルリーダーであり、幅広い分野の製品とソフトウェアのポートフォリオを有しており、ヨーロッパ最大のAMRサプライヤーとして、20以上の国や地域で自動車、物流、食品・飲料水、製薬などに関するビジネスを展開している。2015年から、会社の年間成長率は30%近くで、2021年に売上高5000万ドルを実現する見込みだ。そして、今回の買収はABBの拡張戦略の重要な一環で、今年中に完成する予定。
ABBのある責任者は、今回の買収により、ABBは製造から物流・消費までの様々な分野において業務を展開し始めると語った。2025年まで、会社のAMRの売上高は140億ドルに達し、複合年間成長率は約20%に及ぶという。この目標を実現するため、ABBは販売とサービス支援業務を世界中の53の国や地域に拡大すると計画した。
また、ABBはヨーロッパとアメリカでの販売業務拡大計画に応じて、業務統括会社の製造能力を上げていくという。それに、中国とアジア市場でのAMRの可能性を更に引き出すため、浦東のロボット「ギガファクトリー」でアジアAMRセンターを設立し、完全なバリューチェーンと製造をカバーする。投資が10億元に達した「ギガファクトリー」は2022年に運営を開始するという。