浦東新区金融局は3月21日、保税区管理局、浦東新区商務委員会、浦東新区人材サービスセンターと共同で、外資系銀行が金融業の質の高い発展への支援活動を開催した。同活動で、20社の外資系銀行に、浦東の金融改革とイノベーション、GIC計画（世界機関投資家クラスター計画）、「離岸通」、「シルクロードEC」などの主要機能と重要なプラットフォームを紹介した。外資系銀行が浦東GIC計画に積極的に参加し、「離岸通」プラットフォームを活用して革新的なビジネスを拡大し、「シルクロードEC」のためにより良い金融サービスを提供することを表明した。

金融業は浦東新区の最も重要な産業である。現在、浦東新区に13の国家レベルの金融要素市場とインフラが集まっており、主要要素市場の取引規模は世界トップクラスにランクインしている。また、域内にある承認された金融機関は1200社以上あり、上海市全体の2/3を占めている。さらに、中国国内の外資系投資銀行の半数近く、世界トップ10の資産管理会社のうち9社がここに設立され、商品先物取引会社、公募基金、保険機関の集約度は国内第1位となっている。

昨年以来、「国際的な高水準の経済貿易ルールに全面的見合わせて中国（上海）自由貿易試験区ハイレベルば制度型開放を推進することに関する全体計画」と「浦東新区総合改革試行実施計画（2023年-2027年）」の2つの重要な文書が相次いで発表された。そのほかに、「条件が揃った自由貿易試験区と自由貿易港で国際的な高水準の経済貿易ルールに試行的に見合わせて制度型開放を推進することに関する若干措置』も浦東新区と密接な関係がある。浦東新区が新たな時代において「より高いレベルの改革開放の先駆者」となることが期待されている。

関係筋によると、浦東新区の金融改革開放の推進については、浦東新区は今年、「五つの中心」意見、浦東総合改革プログラム、自由貿易区のハイレベルな制度型開放全体計画など金融改革関連のプログラムを全面的に実施するほか、現地の立法活動を展開し、自由貿易区の金融分野におけるデータのクロスボーダー流通の試行を率先して推進し、重要な金融要素市場と金融インフラシステムの建設の推進を深化させていくという。