外灘大会は9月7日に上海で3年ぶりに開幕した。「科学技術・持続可能な未来を作る」をテーマにした当該大会は3日間にわたり、約20人の「両院（中国科学院、中国工学院）」院士とノーベル賞とチューリング賞の受賞者、世界からの影響力のある科学技術リーディングカンパニーと専門家、学者500人以上が、科学技術、人文、産業のアイディアを出し合う。

開幕初日のメインフォーラムでは、丁奎嶺氏、張人禾氏、何積豊氏らの中国科学院院士、米国の「3院院士（米国科学アカデミー、全米技術アカデミー、全美医学アカデミー）」Michael I. Jordan氏、清華大学人工知能研究院副院長朱軍氏、全米技術アカデミーの外国人アカデミー張宏江氏、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ネットワーク・サービス総裁Mohammad Badi氏、世界自然保護連盟（IUCN）主席Razan Al Mubarak氏など科学技術界や持続可能な発展分野のリーダーが集まり、技術変革の中での未来経済や産業などの議題について踏み込んだ交流をした。

「人文」というキーワードも大会の随所に反映される。組織委員会のメンバーであるアリグループと上海老年大学が再び協力し、ブルーベスト・シルバー講演団を作り上げた。メンバーたちは何回にもわたる選抜を経て、ブルーベストボランティアとなり、全方位の専門的な教育を受け、展覧会の来場者に分かりやすい方法で最先端の科学技術を説明し、生活に近い実際の事例とシーンで技術が生活に役立つことを示し、温かい気持ちで「高冷（ハイテクでクールな）」科学技術を高齢者に届け、彼らがデジタルデバイドを乗り越えるように助ける。

同大会の「持続可能な発展」部分は社会責任、リスク対応、ESG、科学技術倫理、消費者権益保護、データセキュリティとプライバシー保護、雇用と人材成長などのテーマに重点を置き、社会がデジタル革命によりよく適応できるよう支援する。

関係者によると、同大会ではメインフォーラムが1回、意見フォーラムが36回、8000平方メートルの科学技術展覧会、3000平方メートルのグリーン市場が設けられ、また科学技術人材 就職説明会も初めて開催される。3日間に、科学技術先導企業の代表と専門家、学者及び新興市場国からの科学技術起業者は、人工知能、大規模生成モデル、ポスト量子暗号、プライバシー計算、コンピューターコンピューティング、安全知能、ブロックチェーン、ウェブ3.0などの最先端のデジタル科学技術及び産業実践にも焦点を当て、深く交流を展開し、また最新の科学技術成果を発表する。また、今年の外灘大会ではデジタル体験が新たにアップグレードされたため、参加者は自分のバーチャルなデジタルマンを作り、外灘大会専用のデジタルスペースに入り、デジタルバーチャルワールドの中で外灘フォーラムのライブ配信を見たり、デジタル展示を体験したりすることができる。