「外資で基盤を固め、トップ企業を導入」行動を実施=上海
「新しい時代の新しいチャンス:中国で活躍する多国籍企業」オンラインプロモーションは2月17日上海市外国投資促進センターで行われた。上海市外国投資促進センター主任薛峰氏によると、2023年に上海は約240億ドルの実行ベース外資を導入し、多国籍企業の地域本部60社、外資研究開発センター25カ所を新設することを目指しているという。同氏は、上海は2023年に「外資で基盤を固め、トップ企業を導入」行動を実施することにより、既存外資を安定させ、外資の増加額を拡大し、外資の質を向上させ、レベルの高い対外開放をより力強く推進し、政策による活性化をより着実な措置で促進し、より優れた環境で外国人投資者の自信と期待を安定させていくと示した。
関係状況を説明しいている上海市外国投資促進センター主任薛峰氏
「既存外資の安定」を土台にする。国の6部門が共同で発表した「製造業を重点とした外資増加額の拡大、既存外資の安定、外資の質の向上に関する若干政策措置」、商務部と科学技術部が共同で発表した「外商による研究開発センターの投資・設立の一歩踏み込んだ奨励に関する若干措置」などを実施し、上海市が外資を安定させるための政策的備蓄を進めている。開放拡大措置の上海での先行試行の推進、外商による研究開発センターの投資・設立への支援、越境の人的往来の円滑化、政府・企業間の交流と常態化交流メカニズムの深化、外資企業クレーム・滑り止めサービスメカニズムの完備などを中心に、上海が外資を奨励・歓迎する決意を伝え、外資の投資への自信と期待を安定させる。
「外資増加額の拡大」をポイントにする。上海は行動計画を打ち出し、次の段階における外商投資促進活動の全体的な要求と主要な目標を明確にする。海外駐在代表拠点、海外の経済貿易機関、投資促進機関、在外領事館など海外のネットワークの役割を十分に果たし、重点の国と地域に焦点を当てて海外投資促進活動を企画する。博覧会の投資拡散効果を拡大し、「上海都市PR大会」をうまく開催し、良質な外資プロジェクトの導入を強化する。
「外資の質の向上」をかなめにする。上海は浦東地域の社会主義現代化建設の先導地域の役割を十分に発揮し、自由貿易試験区、特に臨港新区において関連分野の外資参入制限の緩和を持続的に推進し、独創的な外資プロジェクトでブレークスルーを図る。虹橋国際開放ハブとサービス業開放拡大総合試行地区に依拠し、関連の貿易利便化政策にドッキングして、より多くの外資主体及び関連業務を引き寄せる。より多くの多国籍企業のアジア太平洋地域本部、グローバル事業部本部、グローバル研究開発センターなどのエネルギーレベルの高い外資主体の入居を奨励する。
2022年、上海は、実行ベース外資導入額が239億5600万ドルで、昨年より0.4%増加し、過去最高の規模となった。このうち、第三次産業の実行ベース外資導入額は230億7300万ドルで、上海市の実行ベース外資導入額の96.3%を占めた。本部経済の集積が加速し、多国籍企業の地域本部が60社新設され、累計で891社に達し、外資系研究開発センターが25社新設され、累計で531社に達した。