【特別インタビュー】テスラ中国対外事務副総裁「上海工場は新たな『テスラスピード』へ」
「中国のウイルス対策は米国工場に範を示しました」。米電気自動車(EV)メーカー、テスラの中国対外事務副総裁、陶琳氏はこのほど記者からの取材を受け、テスラ上海工場の生産能力回復や第2期工場建設は順調で、新車の「モデルY」は来年第1四半期から量産を開始する見込みだと伝えた。これはまさしくテスラならではの「テスラスピード」だ。
テスラ上海工場は上海自由貿易試験区・臨港新片区に立地し、中国自動車業界の外商持株比率規制が撤廃された後、初の外資独資自動車組み立て工場となる。2019年、上海工場は操業開始して早々、生産を急ぎ、同年で新車納車を開始し、「テスラスピード」を見せた。
新型肺炎の影響を受けたが、テスラ上海工場は最も早い段階で活動を再開した自動車工場の1つだ。陶琳氏によると、上海工場は現在、生産が順調で、今年6月は周4000台規模を実現し、第1期工場(年15万台規模)に上回る見込みだ。
また、陶琳氏はテスラ上海工場のウイルス対策について触れた。「全ての経験はテスラの『中国操作手帳』にあります。これに基づき、現地化された対策は米国工場の操業再開に役に立っています」。
「これから、テスラは客群それぞれが持つ特徴に応じ、より多くの都市で体験センターを設置します」と陶琳氏は話した。どうやら「テスラスピード」はまだまだ続くだろう。
テスラの体験センター 写真・中国新聞網