「中国版」の原油先物取引はスタート 上海浦東
中国原油先物取引の取引銘柄が3月26日、上海先物取引所(Shanghai Futures Exchange、SHFE)で取引を始め、人民元建てで決済を行うことになった。それは中国で初めて対外開放された品目として、国際化に向けた重要な一歩を踏み出したことを意味する。
中国の原油先物取引銘柄の上場がきっかけで、さらに金融市場を開拓し、新たな金融製品を開発し、国際金融資源の配置の効率を向上させ、また上海国際金融センターとしての地位と役割を一層高めることが期待される。
中国の原油先物取引は人民元建てで計算し決済するのが大きな特徴で、そのメリットは価格に輸入原油のオンショア価格が反映され、中国の石油関連企業の価格変動リスクに対応するためのリスク回避ツールを提供できるようになる点である。
中国の原油先物取引は、既存の国際原油価格決定システムを改善するとともに、中国とアジア・太平洋市場の需給関係を反映した原油価格決定基準を制定することにもなる。