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黄浦江畔 昔の工業地帯の面影を再現

杜暁駿 2018-01-12

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黄浦畔沿いの工業遺跡

以前、中国伝統工業の発祥地だった黄浦江畔は工業地帯が一世紀以上の風雨にさらされた姿を見せていたが、現在では工業遺跡観光スポットに生まれ変わった。

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かつてアジア最大の穀物倉庫

この遺跡の中で最も注目を集めているところは、穀物倉庫30棟がラインアップされ、長さ140メートル、高さ48メートルの巨大な建築群である。これは当時アジアで容量が一番大きな穀物倉庫であると認められていた。

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この穀物倉庫の底部

設立当初の様子がそのまま保存されているこの30棟の穀物倉庫の底部は、巨大な漏斗の形をしており、壁面には錆びがつき、亀裂やはがれ落ちが生じている。

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穀物倉庫のてっぺんからの眺め

エスカレーターでこの穀物倉庫のてっぺんに登ると、澄み切った黄浦江の全貌、黄浦江両岸をつなぐ楊浦大橋などが一望に眺められる。

約22キロメートルに及ぶ黄浦江畔には、上に紹介したような工業遺跡が13ヵ所ほど残されている。例えば、上海造船所、白渡煤埠頭、新華埠頭、洋泾埠頭など有名な歴史遺跡。それらの存在は浦東の対外開放の歩みのみならず、埠頭開港後、東アジア最大とされるこの港口で栄えていた交通運輸業、工業、商業、また新中国建国後の船舶技術、製造業の発展をもありのまま記録している。

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1862年の造船所から改築されていた劇場

上海造船所から改築されていた劇場は、当時の構造をそのままに保ち、現在に至っている。赤レンガ、パイプライン、情緒あふれる木造階段、質感があり重厚なカーペット、吊り下がる落ち着いた色調のシャンデリアは、19世紀の建物が持つ格調高さをいっそう引き立たせている。

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白渡煤埠頭に憩いの場が設けられている。

白渡煤埠頭には、昔の繋船柱、錨、煙突がよく保存されているほか、観光客向けの腰掛け、ガーデン、広場、憩いの場なども新設されている。石炭を貯蔵していた倉庫は現在、アート美術館、博物館、喫茶店に姿を変えたが、一世紀前の建築の風格を余すところなく際立たせている。

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ここで文化イベントが開催中。

また19世紀ここの伝統工業発展の物語を伝えるため、芸術、歴史、文化などのイベントが盛んに行われている。