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張江国家実験室の初期建設プラン公表

作者 杜暁駿 2018-01-02

先ごろ、開かれた「技術と知的財産権」をテーマとした会議において、張江国家実験室の初期建設プランが正式に発表された。 

プランの概要は以下通り。

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○大型研究設備を整え

同実験室は現在、超強力・超短レーザー、軟エックス線自由電子レーザー、活細胞の構造とイメージングなど世界最先端の大型研究設備を建設中である。

そのほか、硬エックス線自由電子レーザー装置の開発計画がすでに承認され、2018年から着工する予定。このプロジェクトには85億元(約1470億円)の工事費がつぎ込まれ、完成すれば、国内で投資規模が最も大きい研究設備となる。

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○ICと生命科学分野の基礎研究を支援

この実験室では、国家戦略プロジェクトであるIC(インテグレ―テッドサーキット)技術の発展計画が進んでおり、現在、この分野で中国トップレベルに達している。IC技術の開発は1990年代始まって以来、20年以上の発展を経て、デザイン、製造、テスト、密封包装、材料、技術サービスと一体化した産業リンケージが形成されている。2016年の年末までに、618.87億元(約1兆707億円)の営業収入を達成した。

また生命科学も同実験室の最も得意とする分野の一つ。ここに、光子(光を構成する素粒子)を研究するためのコア技術設備も完備されており、生命科学分野の発展に強く大きな原動力を提供する。

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○人工知能を重点事業に

同実験室が重点的に開発している人工知能(AI)は、インフォメーションテクノロジーとニューロサイエンス(脳科学)の学際分野で、先に述べたIC技術にも緊密につながっている。正式情報によると、上海はすでに人工知能、特に脳型神経チップ・システムを重点事業の一つにし、膨大な資本を投じている。