1-4月、蘇州市全市一定規模以上の工業付加価値は前年同期比6.1%増加し、1-3月の前年同期比より8.8ポイント上昇し、投資、消費などの重要な分野のデータは喜ばしいU字回復を見せた。
1工業が安定に:「新たな」原動力が出る
1-4月、蘇州市の自動車関係製品の販売額は前年同期比13.6%増加し、そのうち、新エネルギー車は66.5%増加した。国内市場で活躍している企業は市場の新しいチャンスをしっかりつかみ、新興産業と新しい研究方向に焦点を当てれば、必ず新しい収穫ができる。
具体的な数値を見ると、1-4月蘇州市全市一定規模以上の工業付加価値は前年同期比6.1%増加し、1-3月の前年同期比より8.8ポイント上昇した。工業生産の伸び率は明らかに回復している。蘇州市の16兆元規模の工業経済基盤は基本的に安定しており、モデル転換がもたらした「新たな」原動力が顕在化しつつある。
百年間なかった大変動を背景に、新型コロナウイルスのパンデミックの発生などの外部要因があったため、輸出中心から国内需要の開拓へ、輸出量の競い合いから科学技術イノベーションへの取り組みへと蘇州市の企業発展方針には変化が生じた。
蘇州市は産業イノベーションクラスターを作り、資金チェーン、人材チェーン、産業チェーン、イノベーションチェーンという4つのチェーンの融合を推進する。科学技術イノベーションプラットフォームを構築し、大学の産業成果の転化を推進する。現在までにC9連盟校は全部蘇州市に入居した。支援政策を集中的に打ち出し、ビジネス環境の改善に助力する。
2、外資が投資拡大:「新」を狙い
今年1-4月、蘇州市の実行ベース外資導入額は50億3900万ドルで、前年同期比7%増加し、江蘇省全体の33.1%、全国の6.9%を占めた。そのうちハイテク産業の実行ベース外資導入額は24億500万ドルで、前年同期比84.6%増となり、全市総額の47.7%を占めた。蘇州市の外資導入額は累計で1500億ドルを超え、全国3位となってる。
規模を見ると、開放都市である蘇州市は開放の「安定器」という役割を確実に果たしている。一方、導入された外資からは多くの科学技術やイノベーションが見られるため、外資のモデル転換と蘇州市の革新的発展が同じ方向に向かっていることがわかった。
5月24日、シーメンスの初の海外人工智能共同創出実験室「長江デルタ人工知能共同創出実験室」が発足した。今年は、エアバス(Airbus)中国研究開発センターが蘇州市で発足し、BOSCHの新エネルギー車中核部品と自動運転研究開発製造拠点が蘇州市で着工し、蘇州モチーフバイオ(Motifbio)ポリペプチド研究開発生産拠点が正式に竣工した。蘇州市の発展を楽観視している外資の研究開発革新センターは実際の行動で信頼を示した。
蘇州市は外資研究開発センターを対象に税金の還付と免除の資格認定を行い、外資企業が蘇州市に外資研究開発センターを設立することを奨励し、外資の質の高い発展を促進するとともに、地元企業の科学技術革新能力に活力を与えている。現在までに、蘇州市で輸入関係政策を享受できると認定された外資系研究開発センターは28か所で、江蘇省全体の49%を占め、累計で1億元以上税金を免除された。
3、消費が回復:大きな潜在力を抱える新しいシーン
「緑狗(グリーンドッグ)」は蘇州市の十全街に位置する「朝C晩A(朝にコーヒー、夜にアルコール)」向けの店。昼間にはコーヒー類を売るが、夜間にはビストロに変身し、営業時間を延長し、店舗の稼働率を高めた。最近、「朝C晩A」を好む蘇州人は十全街へよく行っている。「バーの町」から「遊びに行きたいトレンディな町」まで、大人気の原因を探れば、若者層の消費シーンに対する新たな需要を見定め、大いに満たしたのであろう。
十全街の人気は偶然ではない。消費の活力を引き出すための新しい道を模索する上で、頭がよい蘇州人は質の高い供給こそ、有効な需要を見出し、そして刺激することができるという方針を堅持したから。
ここ数年、Costco、盒馬鮮生など多くの優れたブランドが蘇州に進出し、消費ブームを巻き起こしている。90年の歴史を持つ点都徳は蘇州市で1号店をオープンし、本格的な早茶(朝の軽食)のほかに、芸術的な雰囲気に満ちた無形文化遺産も取り入れた。
「1号店経済」の活発さは蘇州市の消費市場が安定したあゆみで右肩上がりの成長をしていることを反映した。1-4月、蘇州市全市の社会消費財小売総額は2973億6000万元で、前年同期比11.3%増、1-3月より7.7ポイント増加した。