外資系企業の利益再投資を激励、外資投資の規模安定、品質向上、効果増加を推進＝蘇州

外資の高地である蘇州は最近、集中的に政策措置を打ち出し、外資系投資企業の利益再投資を更なる力で積極的に励ましている。

ガラスセラミックスは電気コンロや電子レンジなどの家電に広く使われている。では、グラスセラミックスの性能をより安定させるにはどうすればよいのか。ここ2年間、ドイツ企業のショット（SCHOTT）は蘇州高新に600万ユーロ（約4316万人民元）を投資し、同社の世界における3箇所目のガラスセラミックスのセラミックス化生産能力を持つ基地を建設した。ショットの世界最高の生産標準をもつ生産ラインが備わり、生産したガラスセラミックスはゼロ膨脹係数、耐熱、耐熱沖撃などの性能を備え、市場の見通しが明るい。

SCHOTT CERAN中国地域セールス・マーケティングディレクターであるトウ正凱氏は、今年SCHOTT CERANの技術サービスセンターに投資した話した。当該センターは先進的な実験室も備わり、これから地元のお客様のアプリケーション開発、応用サポートなどを後押しすることができる。また、ショットは昨年から医薬品包装事業部の生産投資を行い、合計で8200万人民元を投資し、医薬品包装製品の生産能力を大いに向上させたと紹介した。

蘇州では、外商投資企業は一般的に規模が大きく、収益が良く、余剰利益が多い。税務部門のデータによると、全市の外国企業はこれまで累計してきた余剰利益は5000億元を超えた。外資系企業の投資潜在力をさらに掘り出すために、商務、企業誘致、税務などの部門は積極的に取り組み、国家の繰延納税などの優遇政策の力を借り、優秀外資系企業への自主的なサービスを強化し、企業の利益再投資の実施を促すよう励ましている。

トウ氏は「蘇州地方政府のサポートとサービスのおかげで、外資系企業はたくさんの困難を解決した。全般のビジネス環境は優れ、特に一部の革新型産業にとってはね。これもショットの製品、我々の発展理念と非常にふさわしいし、ショットが蘇州で持続的に投資していく決意を固めてくれた」と語った。

税務関連サービスの最適化のほかに、蘇州市はまた政策の組み合わせを通して、外資の規模安定、品質向上、効果増加を推進している。最近公表された「蘇州市外国人投資企業の利益再投資についての奨励政策措置(試行)」と「外国人投資企業の利益再投資奨励三カ年行動計画」によると、蘇州市は条件に満たす利益再投資プロジェクトに対して最高1000万元の資金を奨励し、企業が本部及び研究開発機能を開拓することを後押しすること。蘇州高新区で、日本電産グループが2019年にニデック（NIDEC）有限公司を設立し、2000万ドルの資本金は中国での利益を再投資したものである。同グループの中国における研究開発センターとして、当該ニデック社は新エネルギーカーのアセンブリーシステムの設計と開発に専念する。企業のモデル転換を導くために、省、市レベルの多国籍企業の地域本部と機能性機関に認定された場合、蘇州市はさまざまな激励政策や利便化措置を提供すること。

ニデック（蘇州）有限公司総経理加藤明利氏は、まず研究開発設備の投入に対し、政府側は特別激励の補助金を提供してくれ、その一方、人材の誘致において、蘇州市は素晴らしい政策を整えている。これらの取り組みにより、うちの本部は蘇州での投資を重視しているため、設立した当初、会社の経営は研究・開発のほかに、製造、販売も含み、それに、これから蘇州でさらに投資を拡大していくことも考えていると示した。