このほど、蘇州は「蘇州市外国人投資企業の利益再投資についての奨励政策措置(試行)」を公表し、それに三カ年行動計画を立て、資金支援、栄誉奨励、人材計画、税金サービス、多元的保障などから取り掛かり、一括の企業優遇案を作成し、三年間で全市の外資系企業の利益再投資額が実行ベース外資導入額の25%を超え、申告して承認される利益再投資の重点外資系企業の数は40社を超え、全省の4分の1を超えることを実現するように取り組む。
世界経済の下ぶれの影響で、世界各国の間で外資誘致の競争が激しくなりつつある。蘇州大学自由貿易区総合研究院副院長屠立峰氏は、この時点で蘇州は外国人投資企業の利益再投資奨励についての政策措置に関心を寄せ、積極的に検討し、公表するのは外資を安定させ、モデル転換を促進する上で重要な戦略的意義があると示した。
今回公表された政策案によると、蘇州市の産業発展方向に合致する一件のプロジェクトは最高1000万元の資金を奨励されることが可能。代表的な外資系企業の管理者は蘇州市人材計画に推薦され、相応の奨励と待遇を受けること。また、同政策案は外資系企業の利益を多国籍企業の地域本部や研究開発センターなどの機能的な機関の設立に再投資することを支持し、それにこれらの機関が省、市の多国籍企業の地域本部と機能的な機関に認定され、各種の激励政策と利便化措置を享受することを支持する。
屠立峰氏は、蘇州で活躍する外資系企業の再投資の動機は、市場開拓主導型、技術革新主導型、戦略発展主導型などを含み、多元化のように見え、多方面の政策は外資系企業の再投資の多元化の動機をよく満足させることができ、力強くて効果的な激励となっていると見なしている。
また、「蘇州の都市発展にとって、研究開発革新型の外資の利用効率を最適化することは、蘇州産業の革新的発展とモデル転換・アップグレードを効果的に促進し、最適化する」と屠氏は言った。政策で蘇州の外資系企業のハイテク分野への投資拡大をけん引することは、グローバルバリューチェーンにおける蘇州の地位向上にも蘇州製品の輸出品質の改善にも積極的な役割を果たすと彼は付け加えた。
ここ数年、全市の外資系企業の経営状況は良好で、外資系企業の年間利益総額は2017年度に1000億元の大台を突破して以来、上位をキープしており、これまでの利益は計5000億元を超えている。税務部門の統計によると、ここ三年間、蘇州の外資系企業の繰延納税再投資による年間利益額は4分の1近く増加し、2021年に初めて100億元の大台を突破した。