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目標7000億ドル 中国初の外資導入発展特定計画が制定

蘇州高新区| アップデート: 2021年11月5日

中国初の外資導入発展特定計画がこのほど制定された。人民日報海外版が伝えた。

商務部はこのほど「第14次五カ年計画外資導入発展計画」を発表し、第14次五カ年計画期間(2021-25年)の外資導入をめぐる指導思想、発展目標、重点任務を明確にし、一連の予測的な量的指標を打ち出し、これには外資系企業による直接投資が実行ベースで累計7千億ドル(1ドルは約113.9円)の達成、2025年をめどに外資導入額に占めるハイテク産業の割合が30%の達成、などの内容が含まれる。

年初以来、国境を越えた資本の対中投資への意欲が減退することはない。1-9月の全国の実行ベース外資導入額は再び同期の過去最高を更新して、前年同期比19.6%増の8595億1千万元に達した。新規または追加の契約ベース外資導入額1億ドル以上の大型プロジェクトは、同56.6%増の899件に上った。

同部外国投資管理司の宗長青司長は、「外資系企業は中国の重要なマーケットエンティティであり、全国の各種企業のうち約2%を占め、全国の対外貿易の約5分の2と税収の6分の1を生み出し、都市部の雇用の10分の1を直接的または間接的にもたらし、中国の小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成のために重要な貢献をした」と述べた。

宗氏の説明によると、主な目標について見れば、同計画が同期の外資導入発展のために打ち出した目標は、外資導入規模が世界のトップクラスになること、外資導入大国の地位を固めること、外資導入の構造の最適化を続けること、対外投資、対外貿易、消費促進との連携効果をさらに強化すること、国内の経済の大きな循環を促進し、国内と国外の2つの循環と連携するために、より積極的な役割を果たすことだ。2035年の長期目標とは、中国が海外からの投資導入における総合的な競争上の優位性をより明確にし、外資導入の水準を著しく引き上げ、質を大幅に向上させ、ビジネス環境を世界一流のものにし、国境を越えた投資の主要目的地になり、東アジア地域のイノベーションと先端製造の中心地を構築し、国際経済協力・競争に参加する際の新たな優位性の明らかな強化を図ることだという。

第14次五カ年計画期間に中国の外資導入は新たな発展段階へ 新たな見どころは?

同司の孟華婷副司長の説明によれば、同期の中国の外資導入業務の重要な方向性の1つは、外資導入規模の基本的安定の維持を前提とした上で、外資利用構造の最適化を続け、外資利用の質と水準を絶えず引き上げ、ビジネスの質の高い発展と経済の質の高い発展に寄与することだという。

同計画は具合的な内容として次のことを提起した。外資がデジタルモデル転換、省エネ・環境保護、生態環境、グリーンサービスなどの産業により多く投入され、新型インフラ建設に参加するよう誘導すること▽外資系企業が研究開発設計、金融サービス、現代型物流、サプライチェーン管理、情報サービスなどの生産型サービス業、及び医療、ヘルスケア、介護、育児、観光、家事代行などの生活型サービス産業を発展させるのを支援すること▽外資系企業がグローバル・地域本部、研究開発センターを設立して、中国の科学技術計画プロジェクトの請負に参加するよう支援すること。

同計画が支援する方向と一致するように、外資は目下、中国での投資展開の改善を続けている。同部のデータによれば、今年1-9月のサービス業の実行ベース外資導入額は同22.5%増、ハイテク産業は29.1%増、うちハイテク製造業は同15.2%増、ハイテクサービス産業は同33.4%増だった。

シーメンス中国法人の肖松会長は、「シーメンスはどうやって中国の発展という大きな流れに融合すればよいのか。最も重要なのはイノベーションのペースを速くすることだ。シーメンスが江蘇省南京市でまもなく稼働する最初のデジタル化工場は、中国の顧客の『オーダーメイド』ニーズに基づいた新しい工場であり、稼働すれば、製品が市場に投入されるのにかかる時間が20%近く短縮される」と述べた。

同部の最新のアンケート調査では、重点外資系企業3千社あまりのうち、93.3%が今後の発展に楽観的な見通しを示した。米国、欧州、日本などのビジネス団体が最近発表した報告書によれば、米国資本企業の3分の2近く、欧州資本企業の59%、日系企業の36.6%が、対中投資を拡大する計画という。

宗氏は、「全体として見ると、中国市場の外資に対する魅力はいまだに強く、多くの外資系企業も中国で好調な発展を実現した。今年第1-3四半期(1-9月)の外資導入が急速な伸びを達成したことを踏まえると、今年の通年の外資導入規模は1兆元(約17兆8千億円)を突破すると見られる。同期には、対外開放の扉がますます大きく開かれ、ビジネス環境の最適化が続くのにともなって、さらに国内の産業体系が整い、インフラが充実し、市場の優位性が際立つことも加わって、中国は長期的に外資系企業の人気投資先であり続けると確信する」と述べた。

出典:「目標7000億ドル 中国初の外資導入発展特定計画が制定」(人民網日本語版)

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